疲れ切った心



「__________ということで今日は解散です」



会議が終わり、役員たちが帰る支度をし始めた。



「よし」



今まで静かにしていた大西が急に立ち上がった。



そういえばこいついたんだっけ。忘れてた。



「珠理帰るぞ」



馴れ馴れしく下の名前で呼ばないでよ。



「一緒に帰ってくれるんですか?」



今初めて聞いたかのような素振りをする。



「嬉しいな」



全然思って無いけど



「でも、残念・・・。この後もまだ仕事があるので大西君先に帰っててもらってもいい?いつ終わるか分からないし・・・」



てか一人でさっさと帰れ!!



「それなら大丈夫。どうせバラバラに纏められてんでしょ?先生って上に重ねて置いてある束をそのまま渡すし」



本当に迷惑だよね。頼んでるんだったら分類に別けて渡して欲しいよ。



「えー、そうなんですか!?」



そういえば茉美ちゃんは知らないんだっけ。



「そうそう。この前珠理の手伝った時驚いちゃったよ」



私も一番最初は驚いたよ。



「だから仕事が出来やすくしといてあげるから明日にしなよ」


「それなら私も結夢先輩を手伝いますから珠理先輩は悠斗君と帰って下さい」


「そうそう。彼女は彼氏に甘えるもんだよ?」



そんなの知らないし・・・
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