疲れ切った心
へ~・・・・・・・
さすが珠理。
「ってことで悠斗と三条さんはもう帰ってくれると助かるな」
優しい口調で言ってるけど“さっさと帰れ”と聞こえた。
それに、“大西君”から“悠斗”に変わってる。
「別にいいじゃないですか、珠理先輩。また手伝ってもらえば」
「生徒役員じゃないんだからそんなこと出来ないわよ」
「何言ってるんですか。文化祭の時散々手伝わせてたのは珠理先輩じゃないですか」
「あの時は悠斗が珈琲飲んでたからでしょ?」
「じゃあまた飲んでもらえばいいじゃないですか」
そこまでして手伝わせたいの・・・・?
「あのねぇ・・・・・」
軽く溜息をついた珠理。
「一番仕事が多いのは珠理先輩なんですよ??なのにサボってた結夢先輩の仕事を一つやって」
えっ・・・・・
茉美ちゃんに渡された紙をよく見た。
・文化祭の資料ファイル閉じ
というところが線で消されていた。
「結夢の仕事って言ってもちょっと閉じるだけじゃない」
「その間に自分の仕事出来たじゃないですか」
「やめてって」
二人の中に割って入った。