疲れ切った心
珠理side



水族館を堪能し、駅前の噴水まで戻ってきた。



「ねぇ、この関係終わりにしよう」


「まだやめねぇよ」


「やめるんじゃなくて終わるの」


「同じの意味だろ?」



同じみたいで違うの。



“やめる”は一時やめる。つまり、また始まりがある。



「コンマじゃなくてピリオドを打つの。英語が得意な悠斗には分かるよね?この意味」



ピリオドに続きなどない。



だから私は“終わり”をしたい。




「悠斗もめんどくさいでしょ?私の相手なんて」




それに、きっと三条さんは悠斗のことが好き。



悠斗のことが好きじゃない私が隣にいる資格は無い。

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