疲れ切った心
「そういえばあんた何組?」
学校を出てすぐ猫を外した。
学年は聞かなくても男子はネクタイ、女子はリボンの色を見ればわかる。
大西のネクタイは同じ赤色だから同じ学年。
ちなみに3年生は青、1年生は緑。柄は男女共にチェック柄。
「D組」
一番端のクラスじゃん。だから滅多に見ないんだ~
「名前知ってたのにクラスは知らなかったわけ?」
しょうがないでしょ
「興味無いんだから」
「ズバって言うね」
「で?何で急に一緒に帰ろうとしたわけ」
何か貶されてる気がして話を変えた。
「彼女を送ってみたかったんだよね~」
はあ~
また心の中で深い溜息をついた。
そんなどうでもいい理由であの2人に仕事を任せちゃったのか。
「で?感想は?」
どうでもいいけど
「いまいち。何で男は女を送りたがるのかね」
何なのよ!!こんなんだったら残りの仕事出来たじゃない。
「さあね。私は女だからね。もっと素直で可愛い子にしたら?」
「なるほどね・・・」
____________________!
この反応は!
「じゃあその子とやれば?絶対探せば居るって」
「そうかもな」
いい感じいい感じ。
後もう一押し。
「じゃあこういう関係終わりにしよっか」
「いや、辞めねえよ」
私の作戦が・・・
一瞬にして・・・・。
「もうここでいいよ」
ここの角を曲がれば家に着く。
「珠理の親に紹介とか「しないわよ」
大西の言葉を遮った。
こんな関係なのに何を紹介するっつーのよ。
「ちぇー。一度やってみたかったのに」