疲れ切った心
「会長、ファッション部やるそうです」
「わかった」
えーと・・・
ここにファッション部を入れて・・・
これでよし。
これを40部コピーして欲しいんだけど・・・
ほとんどの役員は打ち合わせとかで居なく、残っている役員たちもコピーを頼む暇もないぐらい働いている。
どうしよう・・・
私はコピーする暇は無いし・・・
辺りをキョロキョロ見渡すと悠斗の姿が目に入った。
あいつだけ暇そうに座っていた。
しかもちゃっかり珈琲も飲んるし。
「悠斗、これを40部ずつコピーしてくれる?」
悠斗の前に行き、数種類のプリントを差し出した。
「俺役員じゃねぇし」
「人手が足りないの。それに珈琲飲んでるからいいよね?」
「わかったよ」
悠斗はプリントを取り立ち上がった。
「使い方分かる?」
「分かるわけねぇだろ」
当然のように言われた。
「ここのボタンを--------------------」
一通り説明し、さっき座っていた場所に戻った。