疲れ切った心
「ちゃんと大人しく寝てろよ」
琴羽の部屋のベットに寝かし、頭を撫でた。
「うん。ありがとう」
「じゃあな」
琴羽の家を後にすると、珠理に電話をかけた。
『只今、電話に出ることができません』
クソッ。
そのあと、何度も掛けたが珠理が電話に出ることはなかった。
こうなったら片っ端から捜すか。
とりあえず、竹下に電話をし、珠理に連絡をとってもらった。
竹下からの連絡が来るまで、珠理の家の近くを捜した。
~~♪~♪~~♪
携帯が鳴り、直ぐにボタンを押した。
「珠理!?」
『珠理じゃなくてゴメンね』
「なんだ、竹下か。で?珠理と連絡取れた?」
『まぁ…………。取れたけど』
「珠理何処に居るって?」
『教えない』
「は?ふざけてんのか?」
『私じゃなくて、珠理がそう言ったの!』
珠理が………?
『タイムリミットは6時まで。ヒントは夕陽らしい』
6時って、後1時間じゃねぇか。
それに、夕陽だけじゃ範囲が広すぎる。
『本気で私を見つけたいなら、タイムリミットまでに見つけられるよね?って。それが最後』
なんだよ。
珠理は俺を挑発してんのか?
『ねぇ、私達も手伝おうか?』
「いや、珠理は俺が絶対見つける。1人でな」
『分かった。でも、家出をしようとしてないから見つからなくても心配しないでよ』
「あぁ。じゃあな」
電話を切って携帯をポケットにしまった。
見つからなくても?
絶対見つけてやるさ。
夕陽………。
海?山?
それともビル?
あ_____
分かった。