疲れ切った心
「んで?何が聞きたい?」
海は、私を小さな子供のように抱っこすると、ベンチに座った。
私は海の膝の上に座わらされている状態。
「琴羽最近体調崩した?」
「最近?そうだな・・・・・・・。崩してない。毎朝遅刻しないし顔色いいし。それがどうかした?」
「まだ確定ではないけど、珠理が琴羽は本性を出してないって言うの。私も考えてみたけど、体調崩した姿を見たことないし、顔色が悪くなった所を見たことない。ましてやそんな話も聞かない」
「確かに・・・・・・。じゃあ、本当は完全に治ってる?」
「分かんないの。珠理が徐々に悠斗君のことを好きになってきているの」
「うん」
「琴羽と悠斗君が2人っきりで居る時苦しそうにしてて、どうにかしてあげたいの」
「それって、3人の問題じゃねぇの?」
「普通ならね」
「どういう意味?」