疲れ切った心
「・・・・ハァ・・・・・ハァ・・・・・・・・・」
ワザとらしく苦しそうにする琴羽。
「もう遅いわよ」
「琴羽さぁ、本当は身体治ってるんじゃない?」
竹下の口調は優しかったが顔は笑っていなかった。
「調べちゃった♪琴羽のこと」
「調べたって、どうせでっちあげでしょ」
「知らなかった?この学園の理事長の名字、竹下って言うんだよ?」
「まさか、結夢・・・・・」
珠理は知ってたのか、俺達3人だけが驚いている。
「そのまさか。理事長が私の祖父で、校長が父」
「つまり、結夢は竹下財閥のお嬢様よ」
やっぱり知っていたらしく、平然と説明している。