疲れ切った心
「素直な気持ちを言ってどうにもならないことだって世の中たくさんあるのよ!!」
「勉強、運動、友達、親友、会長、信頼、彼氏。そして、元気な身体。本当の気持ち言って悠斗と別れてくれたの!?何でも持ってるあんたが!」
「えぇ、別れてたかもね。あんたと悠斗の絆の方がずっと強いもの」
珠理・・・・・・・・?
「俺とお前の絆だって強いだろ?」
珠理の肩を掴み、前後に揺らした。
「どうだろうね?私達の関係は悠斗が飽きれば終わる関係でしょ?」
「・・・・・・・・・・・。」
珠理の心がちょっとでも俺の方に向けられていないのだと思うと、ショックで何も言えなかった。
そして、俺の手を払い除け琴羽の方に向き直った。
「心配しなくても別れるわよ。叩いてごめんなさいね」
別れる・・・・・・・・?