疲れ切った心
すれ違う心
「会長!悠斗様と別れたって本当ですか!?」
様って……
「本当だよ」
苦笑いを浮かべた。
この話が流れてるってことはきっと三条さんが流したんだよね……
悠斗が流したなら、私の本性もバレてるはず。
「あんなにラブラブだったのに何で?」
別にラブラブじゃなかったけど…
「悠斗の心にいるのは私じゃないって気付いちゃったからかな」
「ってことは会長が振ったんですか?」
「別れを告げたのは私。振られたのも私かな?」
じわじわと目頭を熱くした。
「会長……」
「あ、ごめん。目にゴミが入っちゃったみたい。洗ってくるね」
「珠理っ!」
結愛が呼んだのも無視して、保健室に向かった。