疲れ切った心



「私だけが独り・・・・・・」




『何で珠理が熱出してるんだ!!お前の管理がちゃんとしていない証拠だろ!?』




「やめて・・・・・」




聞こえないように両耳を塞いだ。





『何でいつも私の責任なの!?あなたが仕事とか言って毎日のように家を空けているからでしょ』




「やめてよ・・・・・・」




塞いでいるのに聞こえてくる。




頭に響いてくる。



『仕事だから仕方がないだろう』




「私が悪かったの・・・・・・」




『いつもそう。本当に仕事なのかしら』




「お願いだから喧嘩しないでよ・・・・・」




『何だと?』




「イヤーーーーーーーーーー!」




膝に力が抜け、その場に崩れた。
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