疲れ切った心
「ん~・・・・。単刀直入に言うね」
バラされても困る。
「私、皆の前では猫被ってるのよ」
口をパクパクと金魚みたいな顔をしてる。
「だから黙っててくれる?」
首をちょっと傾げて微笑んだ。
「は、い・・・・・」
ちょっと圧力掛け過ぎたかな?
ま、いっか。
「ありがとう。それに敬語じゃなくていいわよ。同期なんだし、ね?夏蓮」
それに素でいるのに敬語で話されるとなんか疲れる。
「うん。会長は何でここに来たの?」
「会長は止してよ。珠理でいいって」
「じゃぁ・・・・珠理、何でここに来たの?」
「人使いが荒い学年主任に頼まれて資料作り。夏蓮は?」
「私は・・・・・」
「北村君?それとも霜月君?どっちで悩んでるの?」
言葉を詰まらせた夏蓮に、容赦なく聞いた。