疲れ切った心
「男の子からもいっぱいあったね」
生徒会室に運びこむと、結夢が中のチョコを1つ持ち上げた。
「そういう結夢こそどうなのよ」
「私?私は男の子から3個、女の子から9個だよ?」
少ないからバックに入ったって訳か。
「教室行こうか」
「そうだね」
チョコを生徒会室に置いて教室に向かった。
「本当に悠斗君にチョコ渡さないの?」
「そうだよ」
悠斗の分は持ってきてないし。
「残酷だね」
ザワザワ___
結夢の台詞も、教室に出来た野次馬達の騒ぎで掻き消された。
「会長が来たわよ!」
えっ!?
「私、職員室で箱貰ってくるね」
結夢が来た道を戻って行った。
なんで!?
「会長。これ、私からです」
「会長、これは私からです」
「私のも受け取ってください」
女子達に押しつぶされそうな中、笑顔を崩さないで受け取って行く。