疲れ切った心
「私もちょうど2人の分持ってきてたんだ。会えてよかった」
はい、とブラウニーを2人に渡した。
「ありがとう!コレ、私からなんだ」
「ありがとう」
怜奈からのチョコを受け取った。
「ほら、夏蓮も持ってるんでしょ?お返ししなきゃ」
「う、うん・・・。珠理、もし迷惑じゃなかったらこれ・・・・」
綺麗にラッピングされた箱を受け取る。
「ありがとう」
「珠理、コレ手作りだから早く食べてあげてね」
そう言って夏蓮のチョコを指す怜奈。
「これ、本当に夏蓮の手作り・・・・?」
売り物かと思った・・・・。
まだ信じられなく、裏を見たが、食品表示のシールが張られてなかった。
「この子器用なんだよね。ね、堅吾」
「だから知らねぇって」
「ふ~ん・・・・。晶のチョコも綺麗にラッピングされてたんじゃない?」
「うん。開けるのがもったいないくらいだよ」
「そんなこと無いよ」
イチャイチャするなら他でやってくれませんかね。
「で?どういう組み合わせ?」
結夢が会話に入って来た。
「それ、私も気になります」
茉美ちゃんまで・・・。
「私と堅吾は今からデートなの」
ね?と自分の腕を北村君に絡ませる怜奈。
「俺と夏蓮もこの後デートなんだ」
あぁそうですか。