疲れ切った心



「もしかしてあれがバレンタインの埋め合わせって言わねぇよな」


「それは・・・・」



まぁ、ちょっとはそう思ってたけど・・・・。



「そんな訳ないじゃん?」



本当にどうしよう。



「珠理・・・・」



最後の一枚を洗い終えると、悠斗に顔の向きを変えさせられ触れるだけのキスをされた。



そのキスは、段々と深くなっていった。



「んっ・・・。ゆ・・・・み、ず・・・・」



ゆっくりと視線を移すと、キスをしたまま水を止めた。



ダメ・・・・・。



頭が真っ白になって何も考えられなくなる。



意識も朦朧として来て・・・・・



立って居られない。



もうダメだ。



私の記憶はココまでとなった。
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