疲れ切った心
珠理side



「んっん・・・・」



目をうっすらと開けた。



今何時だろう。



手探りで時計を探したが、いつもの所に時計はなかった。



カーテンの隙間から入ってくる日差しが眩しい中、目を細めて時計を探すがやはりない。



どこやったんだっけ。



昨日の事を思い出しながら目を再び閉じる。



あ!



昨日の事を思い出し、目が一気に覚める。



私、あのまま気絶したんだ・・・・。



バレンタインもどうするか決まってないし。



ゴロン___



寝ている向きを返ると、悠斗がベッドに寄りかかったまま眠っていた。



勉強してたんだ・・・・。



私にベッド貸してまで。



そうだ。



手作りチョコ食べなきゃいけないんだった。



_____!



良いこと思いついた。



布団から出ると、材料を確認した。



バターとチョコが無い。



昨日のスーパーって近かったよね。



時計を見ると、時刻は9時を指そうとしていた。



歩いていればオープンするか。



財布と携帯を持って部屋を出た。
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