疲れ切った心



スーパーまで行ったので、バターとチョコ以外に型も買ってパウンドケーキ型のブラウニーを作った。


コトン____



出来上がったブラウニーを机に置いても悠斗は起きない。



一体何時まで勉強してたのよ。



しかも全然進んでないし。



しかし、何度も消して書いた形跡はある。



頑張って解いたんだね。



悠斗の髪を分けると、頬にキスをした。



「んっん・・・・。・・・・珠理?」


「おはよう。起こしちゃった?」


「イヤ・・・・。今何時・・・・?」


「もうすぐ11時来るよ」



寝起きでフラフラっとリビングを出て行った。





「珠理、風呂入る?」



しばらくして出てくると、そんなことを口にした。



そういえば昨日入って無かった。



「入る~」


「服出すから待ってろ」


「は~い」



前回と同じ服を借り、浴室に入った。






「やっぱり大きいな」



悠斗の服を着て改めて実感する。



髪の毛の水分をしっかり取ると、悠斗の元へ戻った。
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