疲れ切った心



「ただいま」


「おかえりなさい。お父さんが待ってるわよ」



ローファーを脱いでいると、リビングからお母さんが顔を覗かせた。



お父さんが・・・・・・?



いつも私より遅いのに、私より早く帰って居るなんて珍しい。



「直ぐに着替えてくるね」



笑顔を作ると、階段を上った。



「はぁ~・・・・」



部屋に入って早々溜息をつく。



下に降りるのめんどくさいな・・・・。



『お父さんが待ってるわよ』



早く行かなきゃまた喧嘩かな。



制服を脱ぎ、部屋着に着替えると下に降りた。
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