疲れ切った心
「私1人の思いで家族を破産させることなんてできない」
きっと今回の話を断ったら、家はきっと滅茶苦茶になるだろう。
「そんなこと、出来ないよ・・・・」
涙を流し、その場に座り込んだ。
私のことを都合よく扱う親だけど、私の親は何があっても変えられない。
「珠理・・・・・」
「ごめんね?ごめん・・・・」
ひたすら謝り続けた。
あの時、悠斗に好きって言ってなかったら私は悠斗を傷つけずに済んだのかもしれない。
結夢がずっとそばに居てくれて
悠斗が私のことを大事にしてくれて
夏蓮や怜奈と仲良くなれて
山本君とバカやってて
幸せすぎたんだ。
この幸せを捨てなくてはいけないなんて思ってもみなかった。
手放すのが怖い。
「いつまで一緒に居られる?」
え____
「今別れなくちゃいけない訳じゃないんだろう?」
「うん・・・・」
「なら、ギリギリまで一緒に居ようぜ」
笑って手を差し出してきた、
でも、その笑顔はどこか悲しそうで、苦しそうで無理をしているようだった。