疲れ切った心



正直、珠理は縁談を断ってくれると思った。




でもアイツは泣いて家族を守りたいと言った。



そんな珠理を責めてまで俺を選ばせようとまでは思わなかった。




今日で最後だと思うと、居ても経っても居られなくて早めに家を出た。




早く着きすぎて10分も待つ羽目になった。




それぐらい俺だってどうしていいのか分からなくて動揺してしまっているんだ。




珠理と初めて一つになった今日、理性がぶっ飛んだ。




初めて女を抱いて幸せだと感じられた。




それでも目が覚めて、珠理が居なくて現実に引き戻された。




明日からは珠理のいない生活。



「ハハッ・・・・」




やっていけんのか・・・・。




琴羽が完全に体調が治っていると分かった時、俺はボロボロだった。




もう珠理は戻ってこない。




やっていく自信ねぇや・・・・
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