疲れ切った心
「珠理?どうした?」
急に手を止め、覗き込んできた。
「何で泣いてる?」
何で?
何で泣いてる?
何で泣いてるんだろう。
「いいよ。続けて」
両手で顔を隠した。
「そのつもりで帰って来たんでしょ。泣いても騒いでも続けなよ」
「珠理・・・・」
グイッ____
腕を引っ張られ、起こされた。
「そりゃそうだよな。好きでもない男に触られたくなんかねぇよな」
乱れた服を直していく。
「やっぱ関係ねぇよな」
な、にが・・・・?
「フッ、俺と彼女の恋愛に珠理は関係ないってこと」
顔に書いてあったのか、説明をしてくれた。
「明日彼女に相談してみるよ。今後のこと」
「ごめんね」
彼女を守るために決断したことだったのに。
「珠理は優しいな」
「そんなことないよ」
そんなこと、ない・・・・・。