疲れ切った心
「何・・・・?」
「話がある」
真剣な目で訴えてくるから、素直に座り直した。
「今日、親父に彼女のこと話した」
それで引っぱ叩かれたの・・・・・?
「『珠理さんが居るだろう』って引っぱ叩かれたよ」
やっぱり・・・・。
「ごめんね、伊織」
「何で珠理が謝るんだよ」
ハハッと笑って見せる伊織。
「私、悪魔なの」
「何でそう思う?」
「私は人を幸せにすることはできない」
悠斗だって私のせいで傷つけてしまった。
結夢にだって迷惑ばかりかけている。
「俺は天使だと思うよ、珠理は」
私が天使・・・・・・?
「本命が居るって言っても俺を責めなかった」
「だって、私にだって好きな人がいたから・・・・」
「それだけじゃない。彼女の所で過ごす日が続いても珠理は責めない」
だってそれは・・・・