疲れ切った心
「ねぇ、君」
お店から出てノロノロと歩いていると、年上の女に話しかけられた。
「こんな所で何してるの?」
谷間がはっきりと見える服で迫ってくる。
谷間に一瞬だけ視線を移すと、直ぐ顔に移動した。
「お姉さん、この後暇?」
「あら、誘ってるの?」
「お姉さんもその気だったんでしょ?」
否定しなかったので、狭い脇道に連れ込んだ。
「こんな所でヤルの?」
「何時誰に見られるか分からなくてゾクゾクするだろ?」
そう囁くと、首筋に顔を埋めた。
舌を這わせながらスカートの中に手を忍び込ませた。
「あっ・・・・」
時々女の口から漏れる甘い声。
どんなにエロい声だろうが
感情が入ることはなかった。
ただ、女が声を出す度に、珠理の声が鮮明に蘇ってきて理性を止めることは出来なかった。
珠理_______
何やっても珠理を思い出してしまう。
相当ヤバイよな、俺・・・・