疲れ切った心



次の日から、俺はあんまり家に帰らないようにした。



家に居ると、珠理とのことを思い出すから。



バイトは開店時間から閉店時間まで入れてもらった。



勿論学校には秘密。



バイトが終わると、女を捕まえてラブホに連れ込む。



お金を払うのは勿論女の方。



これで寝る場所と食事は確保していた。



~~♪~~~♪



寝ていると、俺の携帯が鳴った。



手探りで携帯を探す。



ディスプレイを見ると『海』の文字があった。



「もしもし・・・・」


『お前今何処に居るんだよ』



寝起きの頭にはガンガン響いてくる。



声でけぇよ・・・・・



『お前ん家行っても物音一つしねぇし』


「あぁ、今誰も居ないから・・・・・」


『そんなこと分かってんだよ』



あぁそうですか。



『で?今何処に居る訳?』


「ラブホ・・・・・」


『お前またかよ。昔の生活に戻してどうすんだよ』


「うるせぇな・・・・」



お節介なんだよ。
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