疲れ切った心
『は?お前の為を想って言ってんだろ』
「それがお節介なんだよ」
『お前は誰かが付いてないとダメになってくだろ!?』
あ・・・・・
「ごめん・・・・・」
海は俺の為を思って言ってくれたのに。
『自分を傷つけるのはもう止めろよ。明日は夏休み最後の日なんだからどっか気晴らしに行くか』
「あぁ、サンキュ」
『じゃあ明日迎えに行くからな』
通話が切れた。
はぁ・・・・
自分を傷つけるのはもう止めろ、か・・・・・・・
そんなに自分のこと傷つけてたかな、俺・・・・・
のそのそと起き上がり、服を身に着け始めた。
「んっ・・・・帰るの?」
女が起きたみたいだ。
「もう1回楽しもうよ」
後ろから抱きついて来た。
「ね?」
俺の顔を綺麗な指で女の方に向かされた。
そして顔が近付いてきた。
フイ____
「どうしたの?」
「気分じゃねぇ」
「昨日はあんなに激しくしてくれたのに~」
不満そうに離れ、煙草に火を付けた。