疲れ切った心
結夢side




「でね?海ったら____」


「そんなことしてねぇよ」



2人で笑いなが歩く。



「ねぇ、悠斗君はどう思う?」



後ろで歩いている悠斗君に話題を振った。



「って、アイツあんなところで何やってんだよ」



数メートル離れた所で立ち止まっている。



「悠斗?どうした」



私達は悠斗君の居る場所まで戻った。



海の質問に返そうとしない。



返さないと言うよりも、聞こえて居ないみたい。



それに、悠斗君は何処かをずっと見つめている。



何があるのかと思い、視線の先を見た。



「あ、珠理____」



どうしてココにいるの?



『今日は伊織が休みだからデートなの』



あ・・・・・



そういえばそんなこと言ってた。



見るからにして、隣に居るのが婚約者の伊織だろう。



「ゆ、悠斗君、早く行こう?」



急いで悠斗君の腕を引っ張ってその場から離れた。
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