疲れ切った心
「どうしたら泣き止む?」
「・・・・俺の所戻ってきて」
「本当に私は悠斗のこと幸せに出来る?」
「珠理じゃなきゃ出来ない」
本当に幸せに出来る?
そんな自信ない。
「何があっても支える。だから珠理は隣で笑っててくれればいい」
「また、悠斗を傷つけるよ?」
私は人形。
親の決定には逆らえない。
「それでもいいよ。隣でいてくれればいい」
「本当にそれだけでいいの?」
「あぁ、それだけでいい」
「うん・・・・うん・・・・」
泣きながら何度も頷いた。
そして、どちらともなく唇を合せた。
結夢、ありがとう。
結夢が言ってくれなかったら私達はどうなってたか分からない。
婚約の話は悪かっただけじゃない。
改めて悠斗の大切さが感じられた。
これからは、精一杯悠斗を大事にする。