疲れ切った心
「疲れた~」
イブなだけあって、人が多かった。
「悠斗、本当にありがとうね?」
服だけじゃなく、ご飯まで奢ってもらってしまった。
「いいんだよ。珠理、は自分の金大事に使えよ?」
「・・・うん。ありがとう」
ゆっくりと悠斗に抱きついた。
「珠理が甘えてくるなんて貴重だな」
軽く笑って頭を撫でてくれる。
この手が大好き。
大きくて暖かい。
小さい頃に頭を撫でててもらった記憶がないからかな
凄く安心する。