疲れ切った心

クリスマスデート




「んんっ・・・・」



シャラン____



寝る体勢を変えると、首元で冷たい物が移動した。



何コレ・・・・・



掴み取ると、ゴールドの星のネックレスだった。



立体で、中にクリスタルのストーンが入っている。



もしかして、悠斗が着けてくれたの・・・・?



「珠理?どうした?」



「悠斗、これ・・・・」



悠斗に見せるように摘み上げた。



「あぁ、クリスマスプレゼント」



チュッとおでこにキスを落とした。



「それ、珠理みたいだな~って思って星にしたんだ」



星が私?



「近くにいるように見えて、実際は遠くに居て光ってる。隣に仲間がいるのに何処か寂しそう」



わたしって、そんな風に見えてるんだ・・・・・。



「俺がもうそんな風にはさせねぇけどな」



今度はおでこじゃなく、唇にキスを落とした。



「でも私、何も用意してない」



プレゼントは家に置いてきてしまった。



「そんなのいいよ。俺が勝手にあげたかっただけだから」


「ありがとう」


「さて、出かけるか」


「うん」



昨日悠斗が買ってくれた服に着替えた。
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