疲れ切った心
月末、結夢に誘われてカフェに4人が集合した。
「しかし、見事に悠斗君になついたわね」
悠斗にピッタリとくっついている私を信じられないとでも言うような顔。
「煩い」
照れ隠しを隠す様にそっぽを向いた。
「珠理可愛い~」
もぉ、結夢の意地悪!
「で?この後どうする?」
一人カツサンドを食べていた山本君が、コーラを啜っている。
「クリスマス空けて大晦日に近づいてるんだよ?勿論ショッピングでしょ」
あぁ、バーゲンね。
お会計を済ませ、近くのショッピングモールに移動した。
「しっかし、混んでんな~」
「人見てるだけで吐きそう」
「ヤバイ、俺吐きそう」
「「「はぁ!?」」」
一人でバクバクとカツサンドなんか食べるからだよ。
「しょうがないな~・・・・」
私は一度溜息をついてから続けた。
「私、山本君に付き添って休んでるから2人で買い物済ませてきなよ」
「それなら俺が付き添うよ」
「大丈夫。私、人ごみ苦手だし」
「それに悠斗君まで海に付き添ったら私一人で買い物しなきゃいけないじゃん!」
「分かったよ。何かあったら電話しろよ?」
私の頭を撫でると、結夢に引っ張られるようにここから去ってしまった。