疲れ切った心
「ごちそうさまでした」
お夕飯も頂き、すっかり暗くなってしまった。
「またいらしてくださいね」
「はい。今日はお世話になりました」
「結夢様」
「ありがとう」
紙袋を受け取った結夢がこちらに差し出した。
「何?コレ」
「さっきの服だよ?」
ふ、く・・・・・?
「悠斗君に聞いたよ。今、悠斗君の所に居るんだって?」
やっぱり聞いてたか。
「洋服必要でしょ?」
結夢・・・・・
「それと、今日間違えて下着のサイズ間違って買っちゃったんだ。珠理、貰ってくれる?」
違うでしょ。
間違って買ったんじゃない。
わざわざ私の為に買ってくれたんでしょ?
「ありがとう、結夢」
「どういたしまして」
「そうだわ。貰い物のお菓子があるの。珠理ちゃん、ちょっと待っててね」
そう言っておばさんは玄関を背にした。