疲れ切った心
新学期の事件
お正月も終わり、冬休みも終わりに近づいてきていた。
「珠理、ちょっといいか?」
真剣な目で呼ぶので、悠斗の向い側に大人しく座った。
「どうしたの?」
「家、大丈夫なのか?」
ビクッ_____
「冬休み中ずっとココに居た。両親は心配してるんじゃないのか?」
「心配なんかする訳ない」
ずっと私を騙して利用してきた人たちなんだから。
「ちゃんと話合った方がいいじゃないのか?」
「はっきりいいなよ・・・・・」
「珠理?」
言葉を濁さないではっきり言えばいい。
「私は邪魔なんでしょ?」
「違う。ちゃんと話合った方がいいと言ってるんだ。珠理の帰る場所は珠理が選べる」
私は・・・・
「私は、ココが帰る場所だと思ってる」
「だったらちゃんと話合ってこい」
「でも・・・・・」
「怖いか?」
コクンと首を縦に振った。
「次あの家に帰ったらまた何か言われるかもしれない」
あんた誰?
珠理、帰ってきてたの?
とか言われたら私、もう生きていく自信がない。
「じゃあ、様子だけ見に行くか?明日」
様子だけなら・・・・・・