疲れ切った心
シャッ__
5分もしないうちに悠斗が出てきた。
早くない?
「珠理はこっち着てろよ」
さっきまで悠斗が着ていたブレザーを渡された。
「別にいいよ。そこまで寒くないもん」
「ダメ!ちゃんと着てろ。命令な」
何で命令されなきゃいけないのよ。
「ほら」
中々受け取らないため急かしてきた。
「・・・・・・・」
「キスするぞ」
はぁ!?キス!?
そこまでする仲じゃないのに!?
「別に俺は珠理にキス出来るけど」
あの目は本気だ。
口は笑ってるけど、目は何かを企んでる。
「着るわよ」
悠斗のブレザーを取り袖を通した。
「最初っからそうしてればいいのに」
あっ・・・
暖かい。悠斗に抱きしめられてるみたい・・・・