疲れ切った心



「珠理せんぱ~い!」



外が騒がしく、私は窓を開けた。



「珠理せんぱ~い!」



茉美、ちゃん・・・・?



グランドに茉美ちゃん、生徒会のメンバー



それに、学校中の生徒が集まっていた。



「放送聞きましたよ~!」



一生懸命叫んでくれる茉美ちゃん。



「私も、先輩と過ごせて楽しかったです!」



私も、私も楽しかった。



「私は先輩を嫌いになんてなりません!」



茉美ちゃん・・・・。



「私は先輩が大好きです!」



「珠理は、猫を被ってて皆に申し訳ないって言ってたけど、この学校の為に色々と頑張ってくれた!」



自分の正直な気持ちを伝え、北村君と付き合うことになった夏蓮。



北村君が横に居ることになって笑顔が増えてきた。



「そうだよ!この学校の為に頑張って働いてくれたのは珠理の意思でしょ!」



最近はバイトを止め、進学に力を入れている怜奈。



無事進学をしたらバイト先を変えるらしい。



「あんたなら理由をつけて他の生徒にやらせる信頼を持ってたのにも関わらず、責任持って自分で解決してたでしょ!」



今まで芝居をして悠斗に近づいた、ということが学校中に広まり嫌われ者になってしまた三条さん。



本当は気の強い女の子だったのかもしれない。

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