疲れ切った心



「で?高校辞めて何すんの?」



悠斗と山本君に手伝ってもらい、教科書などをアパートまで運んでもらった。



荷物を置きながら問いかけてくる悠斗。



「とりあえずバイトかな。生活費稼がなきゃ」



ここに住まわせてもらうんだからそれぐらいはしなくちゃ。



「却下だ」



「なんでよ!」



即答で却下しなくてもいいじゃない。



「それなら、うちでバイトする?勿論学校関係の方じゃないよ?デザイナーの方」



「おばさんに迷惑じゃない?」



「ちょうどママが人出が足りなくて困ってるの。聞いてみるよ」



「ありがとう」



「聞いたら連絡するね」



何か不満そうな悠斗。



「ね?いいでしょ?結夢のお母さんの所だよ?」



「まぁ・・・・おばさんいい人だったし?」



「ありがとう」



座っている悠斗に正面から抱きついた。



「はいはい・・・・・」



ポンポンと頭を撫でた。
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