疲れ切った心




「あ、悠斗君。進学辞めて就職するって本当!?」



教室に入るなり、竹下に責め寄られた。



あぁ、コイツの親は校長だっけ。



「悠斗、それ本当か?」



海までもが責め寄って来た。



「本当だけど」



そんな2人を軽くあしらいながら席に着いた。



「なんで」



「そもそも進学組に居るのに就職するなんて難しいわよ。それに、今から面接の練習なんて出来るの?後1ヶ月もないのに」



もうそんな時季か。



「なんとかするさ」



「就職してどうすんだよ」



「珠理1人だけ頑張らせることは出来ない」



「それ、本当に珠理が喜ぶと思ってるの?」



「思ってないよ。でも理由はそれだけじゃない」



「あっそ。ならいいんだけど」



「叔父さんにもその話しとけよ」



オーナーに、か・・・・・



お世話になったし今日話しに行こうかな。
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