疲れ切った心
「お前、プロポーズすんの?」
どうして皆噴き出すかな。
「このことは海には言わないでくださいよ」
「分かってる」
そして中々笑いを止めない。
「それじゃあ就職先は見つかったのか?」
「まだです。これから探すんですよ」
「じゃあココで働くか?」
ココなら慣れてるから新しい仕事を覚えなくていいだろう。
「ありがとうございます。折角ですが、遠慮させて頂きます」
「どうして」
「珠理を安心させるために就職するのに、珠理が家に居る時間に仕事って言うのは余計に心配かけてしまう気がするんで」
それでは就職する意味がない。
「しっかり考えてんだな。それなら俺の従兄にカフェを経営してる奴が居るんだよ。電話してみな」
紙に電話番号と店の名前、店長の名前を書いてくれた。
To my future
未来の私へ・・・・・?
嘉瀬山 修司(かせやま しゅうじ)。
「頑張れ」
「ありがとう、オーナー」