疲れ切った心




「ふ~・・・・」



いいお湯だった。



ガチャ___



「え____」



真っ暗・・・・・



ヤダ、怖い。



皆何処行ったの?



悠斗は?



パンパン____



ビクッ



何の音・・・・・?



「珠理、お誕生日おめでとう!」



フッと部屋のライトが点いた。



あ、悠斗・・・・・。



悠斗の姿を見つけると、無意識に抱きついた。



「どうした?」



「ごめんね、珠理。怖かったよね」



「もう大丈夫だから」



悠斗の大きな手で徐々に落ち着いていく。



「サプライズにしようって私が言ったから・・・・。ごめんなさい珠理先輩」



「茉美ちゃんだけが悪いんじゃないよ。私も乗ったんだし」



皆・・・・。



「ありがとう。もう大丈夫」



悠斗から離れ、皆の方に向き直った。
< 518 / 572 >

この作品をシェア

pagetop