疲れ切った心
「彼女。心配だからここに入れていい?」
許可を取る前に悠斗の隣に座らせられた。
「悠斗が言うなら・・・」
「悠斗の頼みなら」
「しょうがないよね」
口ではこう言ってるけど視線だけで私がここに居るの嫌みたい。
私だってこんなところに居たくないわよ。
「ありがとうございます」
笑顔を付け加えお礼を言った。
「あんた行きなさいよ」
「私会長に敵う気がしないもん」
「悠斗君の彼女会長だって」
「嘘でしょ!?」
ここから離れたところで話し声が聞こえてくる。
ばーか。
ヒソヒソと話してるつもりだろうけど全部聞こえてるよ。