疲れ切った心



「こんなに貰っていいの・・・・?」



「当たり前でしょ。親友だもん、遠慮しないで」



「ありがとう」



「悠斗からもあるんだろ?」



「俺はお前らが帰ってからあげるの」



悠斗からもあるの・・・・・?



「いいじゃん。私達もみたい」


「悠斗先輩ってプレゼントに何を選ぶんですか?」


「俺達は悠斗が渡すまで帰らない」



「分かったよ」



3人の勢いに悠斗が負けてしまった。



「絶対笑うなよ」



「笑いませんよ」


「うん、約束する」


「だから早く渡せ」



疑いの視線を向けながらこっちに視線を移した。



「珠理」


「な、何・・・・・?」



何でそんな真剣な目をするの・・・・?



スッと出された小さな箱。



「開けて」



言われた通り赤いリボンを解いた。



「あ・・・・・・」
< 520 / 572 >

この作品をシェア

pagetop