疲れ切った心
親友同士
「悠斗じゃんか」
「おぉ~。海(かい)」
悠斗はまた声を掛けられた。
「珠理♪」
名前を呼ばれ、悠斗の背中から顔を覗かした。
「え!?結夢!?」
何で?
どうして!?
何で結夢が悠斗の友達と一緒にいるの!?
「悠斗、紹介するな。今日彼女になった竹下 結夢」
「知ってる・・・・」
悠斗も驚いているらしく、動揺している。
「珠理、今日彼氏になった山本 海」
結夢がご丁寧に紹介してくれた。
「よろしくね。珠理ちゃん」
「よ、よろしくお願いします」
今の状況がイマイチ分かんないんですけど・・・・・
「ちなみに悠斗とはただの友達じゃないから」
えっ・・・
もしかしてそういう関係・・・・・?
「親友。だから悠斗のことは何でも聞いて」
あぁ、そっちね。
悠斗のことが知りたいとは思わないけど・・・・
「ちょっと珠理!」
えっ?何???
突然結夢が叫んだ。
「その服!どうしたの?」
あっ。
悠斗に服借りっぱなしだった。
「何でチャイナなんて着てるの!?」
そっちかい・・・・
「A組行ったら手伝ってって言われたの。それで悠斗がこれにすればいいって言われたからこれ着てるの」
「悠斗、お前ムッツリだったんだな」
「だったんだ」
何言ってんだろう・・・・・・
「ちげーよ!」
悠斗は全力で否定していた。