疲れ切った心
「珠理!」
ほら、来た。
「悠理と花梨が結婚するって!」
「落ち着きなさい。誰と結婚するって?」
「悠理は弘斗君とする!」
「花梨はね、えーと・・・・・。パパと結婚する!」
「花梨・・・・。お前はいい子だな」
花梨を抱き上げ、頭を撫でる。
「花梨、いい子!」
この子も時期に幼稚園の男の子の名前を出すんだろうな。
「弘斗君~!」
悠理が手を大きく振ると、弘斗がこちらに来た。
「どうした?」
因みに弘斗は、茉美ちゃんが会長になった最後の年に、副会長になった。
茉美ちゃんが会長を引退をすると、弘斗が会長に昇進した。
「弘斗君は悠理の旦那様になるんだもんね」
「悠理、弘斗はやめとけ」
「どういう意味だよ」
「そのまんまだよ」
「悠理、どうしてパパじゃないの?」
悠理の目線まで腰を落とした。
「だってパパはママのだもん。だから悠理は弘斗君と結婚するの」