疲れ切った心



「結構並んでるね」



お化け屋敷をやっているという3年生のクラスまでやってきた。



「どうする?」



ヤダ。



嫌だ!



「折角だし並ぼうぜ」



そして3人は最後尾に並ぼうとしていた。



「珠理?」



悠斗に呼ばれたのに気付かず立ち竦んでいた。



「珠理?珠理!」



__________!




さっきから悠斗に呼ばれていたらしく、呆れた顔で立っていた。



「どうしたんだよ。顔が真っ青だぞ?」



自分でも分かるほど血の気が引いていた。



「もしかして、お化けが怖いのか?」



「違う・・・・・」



お化けが怖いんじゃない。


「じゃあ幽霊が怖いとか?」



違う。幽霊が怖いわけでもない。




私が怖いのは、お化けでもなくて幽霊でもない。




私が怖いのは、暗闇________
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