疲れ切った心
「悪ぃ。俺そういうの苦手なんだわ。2人で行ってこいよ」
何も言わない私に気を利かせてくれたんだろう。
悠斗は私の肩を抱いてその場から離れた。
「大丈夫か?」
私が安心出来ると思って生徒会室に連れてきてくれたらしく、ソファーに座らせてくらた。
「ちょっと待ってろよ。何か飲み物を買ってくるから」
嫌。
今私を一人にしないで。
待って______
「えっ・・・・」
無意識に悠斗の袖を掴んでいた。
「珠理?」
_______________!
悠斗に呼ばれてハッとする。
「何でも無い」
何でも無いと言ったのに隣に腰を下ろしてきた。
「珠理?どうした?」
私にこれ以上怖がらせないためか、優しい声で聞いてくれる。
「・・・・・・・・・・」
フワッ
______________!
何もしゃべらなかったためか、真正面から抱きしめられた。
「話したくないなら話さなくてもいいから」
ポンポン
抱きしめられた状態で頭を撫でられた。
こんな状態じゃなきゃ引っぱ叩いてやったのに。
でも、今の私には誰かの温もりが必要だったんだ。
悠斗________________________