疲れ切った心




ってことで付き合い始めたんだけど・・・



別に結夢に言うほどじゃないしねぇ・・・



「って言うかその情報どっから漏れたの」



ちなみに結夢は猫を被ってることを知ってる。



大西を入れたら知ってるのは2人だけなんだけどね。



「悠斗君に告白した子がね『付き合ってる子がいるからごめん』って言われたらしいの。それを聞いたファンクラブの部長が悠斗君に聞きに行ったらしいの」



ファンクラブって・・・



そんなのあったんだ。



「そしたら2年A組の河野珠理って答えてくれたらしよ」



あいつ・・・!!



何ご丁寧にフルネームで教えてんのよ。しかも学年とクラスまで言って。



コンコン



「はい」



さっきとは違う資料に目を通しながら返事をした。



「失礼します」


「噂をすれば」



噂?もしかして・・・



下げてた頭を上げた。



「あんた・・・」


「よっ!」



目の前には片手をあげ何故か笑顔で立っている大西がいた。



「何であんたがここにいるのよ」


「まあまあ、いいじゃないせっかく悠斗君来てくれたんだしもてなそうよ。珈琲と紅茶どっちがいい?」



もてなさなくていいし。



「珈琲で」



なんであんたも答えてんのよ。



「この子の前では猫被らないんだ」



しかもちゃっかりソファーに座ってるし・・・
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