疲れ切った心
第2章
婚約者登場!?
学校に来る途中、悠斗に会ったため一緒に登校してきた。
「悠斗~」
教室に行くため、渡り廊下を歩いていたら、悠斗の名前を叫びながら女の子が悠斗に抱きついた。
この子誰!?
「あ、ごめんなさい」
今私の存在に気付いたかのように悠斗から離れた。
「私は三条 琴羽(さんじょう ことは)です。悠斗の婚約者よ」
婚約者?
何婚約者が居るのに私と付き合ってんのよ。
「いつ戻ってきたんだよ」
悠斗も否定しないってことは事実か。
「昨日!」
何気に話し盛り上がってるし。
ズキン・・・・・
何で胸が苦しいの?
婚約者がいるって分かったんだから喜ぶとこじゃん。
婚約者の前では私と付き合ってるなんて言えないんだもん。
婚約者が現れたってことは私は用済みってことじゃん。
なのにどうして?
どうして心に霧が被るような感じがするの?
このツーショットを見たくなくてその場から離れた。