疲れ切った心
ポツ・・・・ポツ・・・・
「雨?」
学校を出てすぐ、軽く降ってきた。
「急ぐぞ」
悠斗に手を引っ張られ走り出した。
ザーーーーーーーーーー
急に本降りになり、近くに在った屋根の下で雨宿りすることにした。
「天気予報外れたな」
そう。確か今日は晴れのはず。
「こりゃあ、当分止みそうにないな。俺ん家近くだし行くか?このままじゃ風邪引くし」
「遠慮しとく」
本音は、婚約者居るんだから他の女なんて家に上げたくないんでしょ?
「あのな・・・・・風邪引くだろ!?」
「いいわよ、風邪ぐらい引いたって」
「俺がよくねぇんだよ」
「私が良いって言ってんだからいいのよ」
「頑固だな・・・・」
カチン
「何よ、我儘なやつよりマシだと思うけど?」
頭に来て言い返した。
幸い、周りに人は居ない。
「俺だって言いたいのかよ」
「悠斗以外に誰が我儘なのよ」