疲れ切った心
~♪~♪
悠斗が作ってくれた朝食を済まし、二人でテレビを見ていたら悠斗の携帯が鳴った。
「もしもし、琴羽?」
ズキン_____
なんで三条さんから?
婚約者だからか。
別に“なんで”なんて考える必要ないじゃん。
「今?テレビ見てる」
三条さんと何話してるの?
心の中が黒い霧で覆われ行く。
「行けねぇだろ。この台風の中じゃ」
行くって?
三条さんの所に行っちゃうの?
「あぁ、また月曜な」
月曜日_____
月曜になるときっと三条さんは悠斗にべったり。
何でこんなこと考えるのよ。
早く別れ話を言えばいいじゃない。
何故か自分からは言えなくてもうちょっと偽りの彼女でも、彼女として近くに居たかったんだ・・・・・