疲れ切った心

結夢side



「珠理♪今日は天気良いから中庭で食べない?」



生きてる瞳を早く取り戻してほしくて、最近は明るい声で振る舞っている。



彼氏である海にはそっちのけで、出来るだけ珠理の近くに居た。



勿論海は納得してくれている。



「うん、そうだね」



あの日、悠斗君と最後に話したあの日から一週間が経ったけど何も変わらない日常。



変わったとすれば珠理に生きている瞳が無くなったことだけ。



他は変わらなく、猫を被り続ける珠理。



先週の土曜日に街に連れだしたけど、何の効果も無く終わってしまった。



何度か色々と挑戦してみても何の効果も無い。



どうすればまた生きてる瞳に戻ってくれるの?



もし、このまま・・・・・・



うんん、そんなこと考えちゃダメ。



絶対また戻るって信じてる。



何を利用してでも絶対に戻すから。



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