好きな人の忘れ方
真っ黒のTシャツに真っ黒のジーンズ
髪の色は多分変わってない
てか、変わってたらおかしい
だけど、格好は最後に見た格好とは違ってラフだ
「変わってねぇな・・・・」
まるで、ちょっと寄りましたみたいな雰囲気でベットの足元に胡坐をかいて座りながらきょろきょろと部屋を見ながらそんな事を呟いている
「久しぶりだな」
一点を凝視している私に気がついた否や、片手を軽く挙げて一言
普通の顔をして・・・・
「・・・・・・・・・は?」
何?
私、頭イカれてる?
「いや、正常」
「へ?な、に?」
「ん?」
「これ、何?」
痛い頭を支えながら、あたりを必死に見回したけど、どこをどう見てもここは私の部屋で、置いてある一つすら昨日と変わりない
何?
一体、何が起こったの?
必死に考えたところで、答えに行き着く訳もなく
再び正面を向こうとしたら